OpenSSLの1.0.1~1.0.1f、1.0.2-beta~1.0.2-beta1について脆弱性が確認されています。
対象となるバージョンを利用されている場合には、早急にアップデートもしくはHearbeatオプションを除外してリコンパイルしましょう。
鍵ファイル、パスワードは再発行しましょう。
JPCERT


目的

OpenSSLを利用してPKI環境を構築する。
Linuxはubuntu14.04.01を利用。本稿記述時点でのバージョンは1.0.1f

[ubuntu@pki]$  openssl
OpenSSL> version
OpenSSL 1.0.1f 6 Jan 2014
OpenSSL>

PKIの基本

PKI(Public Key Infrastructure)公開鍵基盤

公開鍵の方式を利用して、アクセス対象の真正性を保証し、通信を行う仕組み。らしい。
厳密な定義はよくわかりません。 IPAの記事などを 読んでおかなきゃとおもいつつ、読めてません。

導入方法

インストール

#これだけ!

[ubuntu@pki ~]$ sudo apt-get update
[ubuntu@pki ~]$ sudo apt-get install openssl

コマンドの基本的な使い方

通常利用するコマンド

秘密鍵を作成する。

openssl genrsa -out key.pem [暗号化方式] [ビット長]
暗号化方式は -des -des3 -aes128 -aes192 -aes256 など

秘密鍵に対応した署名要求を作成する。

openssl req [-config conffile] -new -key key.pem -out req.pem

CSRにサインして、証明書を作成する。

openssl ca  [-config conffile] -in req.pem -out crt.pem

秘密鍵とCSRを同時に作成することも可能

openssl req -new -newkey rsa:1024 -keyout key.pem -out req.pem

簡易的に利用する場合

既存の秘密鍵を利用し、CSRを作成せずに自己署名証明書を生成する。

openssl req -new                  -key    key.pem -x509 -days 365 -out crt.pem

新規の秘密鍵を生成し、CSRを作成せずに自己署名証明書を生成する。

openssl req -new -newkey rsa:1024 -keyout key.pem -x509 -days 365 -out crt.pem

そのほかよく使うコマンド例

秘密鍵からパスフレーズを削除する場合

openssl rsa -in serverkey.pem -out serverkey.pem

再度署名しようとしても、エラーでできない場合は、一旦無効化する必要がある。

grep XXX RootCA/newcerts/*
openssl ca -revoke ./newcerts/01.pem -keyfile private/RootCA_key.pem -cert RootCA_crt.pem

証明書から不要な情報(Certificate:~~)を除去

openssl x509 -in crt.pem -out crt.pem

証明書からバイナリ形式作成

openssl x509 -inform pem -in crt.pem -outform der -out crt.der

秘密鍵は秘密のフォルダに移動し、誰にも見られないようにする。

mkdir private
mv key.pem private
chmod 400 key.pem

コマンド実行時に unable to write 'random state'と表示され、署名できない、などの場合

rm $HOME/.rnd

PKIの構築

構築する内容

OpenSSLコンフィグファイル

プライベート認証局(ルート認証局)の作成

単純にCSRを作成するだけで、「CAの」CSRといっているわけではない。次の手順でCA用にサインしているだけだ。

プライベート認証局(中間認証局)の作成

証明書チェーンの作成

以降はサーバ証明書によるサーバ正当性確認、クライアント証明書による接続クライアントの正当性確認。 または、cisco機器を用いた802.1X認証(EAP-TLS、MACアドレスバイパス)を参照のこと。


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